かれこれ16年近く前になろうかという話です。

お互い二十代後半に差し掛かったばかりだってのに亡くなった当時の職場の友人。

初めての管理職。
自分がそうなってからの最初の新入社員である彼は、同時に、入社したその時からという意味では初めての「部下」だったんだけど。

同い年で性格は正反対だったけれど、仕事の上下関係も守りながら友人でもあってくれた、生真面目さとフランクさを持つ不思議な男でした。

会社辞めてフリーになることに踏ん切れずにいた自分を、静かに、でも強力に激励してくれたのも彼です。

マジであの時の背中押しの一言がなかったら今の自分はないなあ。

そんな彼が生前に、オススメの店が自宅近所にあるのでぜひ一緒に行きましょうよと言ってくれてたものの、かなわなかった喫茶店があります。

店の名前は直接聞いたのか、それとも亡くなってから読み返したブログで知ったかは記憶が定かではないんですが。

スマホもGPSもない中、店名だけを頼りに駅の周りを放心状態で丸一日さまよって見つけられず、そんな出来事も彼の存在自体もしばらく忘れてたんですけどね。

近日、別の方との縁でたまたまその町に遊びに行く機会を持ちまして。

もうね、ネットで駅周りの地図見てたら急に記憶が蘇ってきたんですね。
店の名前も忘れてたんだけど、そらもう駅名と「喫茶店」のキーワード入れて検索した店名一覧ながめてたらスパーーーンとね。

お店の特徴やら内観写真見てたら、確かに彼が好みそうな佇まい。

色々奮起というか、再出発的な気合い入れをせねばならないこのタイミングで、まさにこれは何かの縁。

なんだか本当に彼が店で待っててくれるような気がします。

「大丈夫。さいとーさんならどうにかやっていけますよ!」
ってもう一度背中を押してもらってきます。

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TRUNK

道産子にしてオイルショックの申し子。 広告とかWebとか、都内でフリーランスのデザイナーやってます。 たまに音楽制作とかカメラマンとかドローンの空撮とか。

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